自由に至る旅―オートバイの魅力・野宿の愉しみ
集英社 (2001/06)
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自由とは?
著者にとってバイクとは何か?
バイク乗りなら読んで損無し
レビュー
色々と考えることがあり、昔なくしたバイクの免許を再度取得しようとしていた矢先に本書に出会いました。
内容はバイクを通し訴えかける著者の人生哲学と、若干のツーリング紀行文、ワンポイントメモです。
ツーリング紀行文、ワンポイントメモとしての観点であれば、
他にもっと優れたものがありそうですが、バイクのキーワードである、危険性、一体感(操縦性)、
肌感覚等を自己責任、日常や精神の開放と説明する発想には大いに共感を得ました。
家族には愛情をそそぎつつ、会社では責任のある仕事を全うしている。
現状に満足しつつも心の奥で少し違和感を感じ始めた人にお勧めです。
少しの違和感、これこそ曲者です。一度心のオーバホールをしてみるのもいいかもしれません。
私もバイクとテントを買ってしまいました。自分という基点を見直すために・・・。
花村氏は新書がオモシロイ。
オートバイは、車の免許が取れるまでのつなぎ、という印象が強い日本社会。
雨風もしのげるから四輪のほうがいいじゃない、という合理性を敷衍していくと、
新幹線やケータイ電話でいつの間にかスケジュールがびっしり、という事態になる。
そんな合理性、という呪縛から自らを切り離すのに有効な手段としての「オートバイ」についてのさまざまな考察がなされている。
凡百のオートバイエッセイにありがちな「自由」、「風」、「きまま」といった口ざわり、耳アタリの良い言葉は、この本にはない。
その代わり冒頭から「事故」、「死」、「交通刑務所」といったネガティブな言葉を突きつけてくる。
そしてそういったリスクを想定した上でオートバイ、という乗り物を選択したことによる「自由」って、
じつは厄介で憂鬱でしょ?といわれるのだ。こりゃ脅しが効きすぎですよ、マンゲツさん。
何かをしたくてウズウズしている若者や、社会である程度の地位を気付いて、
踊り場でエアポケットに入ったおじさんたち、この本を読んで、オートバイ、という手段もあるんだ、と気付けば何かが変わるかもしれないです。
自分は、旅にいけないときの代償行為として読んでいますが、、。
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